最近、SF 小説ばっかり読むようになった。
きっかけは、山崎 良兵『天才読書 世界一の富を築いたマスク、ベゾス、ゲイツが選ぶ 100 冊』を読んでからだ。
それまでは生まれながらの飽き性に起因して、特定のジャンル特化が苦手だったのだけれども、SF が世界を動かす原動力になっていたという文脈に触れ——
って具合で、SF ジャンルに興味が湧いた。
といっても、根っこがノンフィクション万歳! っていう性質(フィクション=所詮娯楽風情)なので——
フィクションごときが実生活くんだりまで影響を及ぼすとか、冗談も大概に Say よ!!
っていう不信感からスタート。
んで、SF 入門と書かれた本を読んでみたのだけれども——
宇宙人? 惑星移住? なにそれ、ツマンネ(゚ σ_゚) ホジホジ
ひどく現実離れした話で、いまいち SF の魅力がわからなかった。一冊だけだけでなく何冊か読んでみても同じように落胆するばかり。おもしろくなければ読了スピードが落ちていくのは当然の摂理であって、一冊あたりにかけるスピードが日に日に落ちていった。一日、三日、一週間……と間延びしてくにつれて、わざわざ苦労してまで SF 作品を読む必要があるのか? という猜疑心に苛まれ始めた。次第に、SF ジャンルの小説を目にするたびにイライラするようになった。
あまりのストレスに毛根が抜け始めたので、これ読んでだめだったら SF 作品を読むのはもうやめようと考えていた、そんなおり——
『ニューロマンサー』を含む、サイバーパンクの系譜と出会った
これだって思ったね。
Science が Fiction というレイヤー上で、真面目に現実と向き合ってるの。フィクションが単なる娯楽におさまるわけではなくて、外挿法としての機能を内包していたの。このときはじめて、SF が持つ”stretch the mind”を理解したの。
そっから、フィクション wwwwwみたいな変な色眼鏡を外して読んでみると、
ふーん、SF おもしれーじゃん
ってなってきて、現在進行形で SF にのめり込むことになった。SF ってのは、現実を俯瞰視点から観測する技術を授けてくれるものだと、実感するようになってきた。
SF は、つきあいの長さに応じた指数関数的おもしろさを提供してくれる。そういうジャンルだと思う。